JAN!ライフスタイル綱島をつなぐ一杯——FATMAMの30年

変わらずこの場所で——。綱島サワーとFATMAMの30年

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綱島駅西口より徒歩5分。味わい深い雰囲気のお店。

 東急東横線・綱島駅から少し歩き、にぎやかな駅前商店街を抜けた先。
人通りが落ち着くエリアに、地域の人たちに長く愛され続けているお店があります。

その名は「FATMAM(ファットマム)」。
2026年には、30周年という節目を迎えます。

通りに面したテラス席が印象的で、ゆったりとした時間が流れる、とても素敵なお店です。
ここでは、大葉をふんだんに使った料理を中心に、さまざまなメニューを楽しむことができます。

受け継がれてきた、場所と店名。

 今、お店を守っているのは、月岡 輝行さん。

月岡さんは最初からオーナーだったわけではなく、
FATMAMがオープンしたときのオープニングスタッフとして働いていたそうです。

それからこの場所で経験を重ね、やがて前オーナーからお店を引き継ぐことになりました。

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オープン当初から、スタッフみんなで少しずつ手づくりしてきた店内。

店名の FATMAM(まるっとしたお母さん)。
少しユニークで、親しみを感じるその名前が、どこかかわいらしくて心惹かれます。

お店の名前について伺うと、オープン当初からずっと、この名前で続いているそうです。
「変えようと思ったこともあったんですけどね」そう笑いながら話してくれましたが、
「FATMAM」はそのまま残すことに。

前オーナーの想いが込められた店名と場所は、今も大切に受け継がれています。

にぎわいの街だった頃の綱島

 30年前の綱島は、今とは少し違う雰囲気だったんだよ、と月岡さんは教えてくれました。

個人のお店がずらっと並び、夕方になると人が集まって街がにぎやかに。
温泉もあって、花火大会もあって、外から人が訪れる“にぎわいのある街”。

時代とともに街の姿は変わっていき、
その変化の中で「もう一度、この街を盛り上げたい」という想いが生まれてきました。

一杯から始まった「綱島サワー」

 その象徴ともいえるのが、ご当地サワー「綱島サワー」です。

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大葉には効能がたっぷり。すっきり飲める、綱島サワー。

きっかけは、農家さんが持ってきてくれた、たくさんの大葉。
当初は綱島産の大葉からはじまった取り組みで、「この大葉を無駄にしたくない」という想いがあったそうです。

大葉をピクルスにしていたところ、常連さんがふとお酒に入れてみて、

「これ、美味しいね!」

その一言をきっかけに、試行錯誤の日々がスタート。
焼酎の炭酸割りに合わせて、今の綱島サワーが生まれました。
「この綱島サワーで街が盛り上がれば」そんな思いとともに、やがて街の名物として親しまれる存在になっていきました。

今では、安定して届けるために国産の大葉を使いながら、その味を守り続けています。

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お店での大葉の使用量は、なんと年間約2トン。枚数にしたら、もう想像もつかないほどの量!

そして今では、綱島サワーは全国のお店で取り扱われています。
「綱島の中だけで盛り上がるのではなく、この街をもっと多くの人に知ってもらいたい。」
そんな思いから始まった取り組みでした。

もちろん、最初から順調だったわけではありません。
門前払いをされて心が折れそうになったこともあったといいます。
それでも、味を気に入ってくれるお店が一軒、また一軒と増え、丁寧に続けてきた努力が今の広がりにつながりました。

時には、県外から「綱島サワーを飲みに来ました」と訪れる方もいるのだとか。

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もしかしたら、あなたの街でも出会えるかも!

たくさんの人の手でできる料理

 「FATMAMの料理は、お店の中だけで完結しているものではない」そんなふうにも話してくれました。

農家さん、魚屋さん、酒屋さん。
多くの人の支えがあって、一皿が出来上がること。

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店内では、みかんの販売も。ほっとするローカル感が漂います。

お店に置いてある少し個性的な形の野菜を見て、「昔は捨てられてたんですよ」と教えてくれました。
以前は市場に出ることなく、そのまま捨てられてしまっていたそうです。

「味は変わらずおいしいのに…」

まだSDGsという言葉すらなかった頃、農家さんに規格外の野菜を買いたいと伝えても、はじめはなかなか受け入れてもらえなかったといいます。

それでも、その食材を丁寧に料理し、何度も足を運び続けたことで、少しずつ状況が変わっていきました。

そうした積み重ねが信頼につながり、
「じゃあ、使ってみて」と農家さんが心を開いてくれたのだとか。

このお話を伺って、
食材を大切にする気持ちと、人への感謝がまっすぐ伝わってきました。

実際に味わった、美味しくてクセになる料理

 今回いただいたのは、どれもこのお店らしさが詰まったメニューでした。

1日5食限定「大葉半熟卵焼き」

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思わず動画に収めたくなる一品。

テーブルの上で仕上げてくれる、ちょっとわくわくする一品。
じゅわっと音がして、大葉の香りがふわ~と広がる瞬間がたまりません。

大葉ミートピザ

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生地には、FATMAMの味を支える、港北区高田町・藤田農園の小麦を使用しています。

もっちりとした生地に、ゴロっとしたひき肉の存在感と大葉のさわやかさが合わさり、重たすぎず、つい手が伸びてしまう一枚。

一皿に大葉200枚! まるっとイイダコと綱島野菜の大葉ジェノベーゼ と 綱島サワー

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最初は大葉がもっと荒めだったところから、細かく仕上げるなど改良を重ねてきたそう。現在は5代目!これからも進化していく可能性を秘めています。

ジェノベーゼパスタは、特に印象に残った一皿です。

目の前に運ばれてきた瞬間、家系ラーメンのようなインパクトある見た目に驚きました。
しかし、ひと口食べるととても軽やか。
大葉の香りとイイダコの旨みが口いっぱいに広がり、あっという間にペロリ、といってしまいました。

実はこのパスタ、一皿に約200枚もの大葉を使っているのだそう!なんとも贅沢な一皿です。
また、使われる野菜は季節によって変わり、その時々の味わいが楽しめます。

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次回来店のときに使える「大葉大盛券」。

そして綱島サワーと綱島ソーダ。
どちらもすっきりとした味わいで、どの料理とも相性抜群です!

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左:綱島ソーダ 右:綱島サワー

子どもたちが帰ってくる場所

 夕方になると、お店の前には下校中の子どもたちの姿が見えました。
店内では「おかえり」「ただいま」というやり取りが交わされることもあるそうです。
その日の出来事を話したり、少し休んだり。そんな光景が、このお店の日常になっています。

FATMAMは、まるで街をやさしく見守るお母さんのような存在でもありました。

子ども連れでも安心して過ごせるよう、ベビーカーでの来店も歓迎。
キッズメニューが用意されているのも嬉しいところです。

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段差のある場所では、スタッフがしっかりサポートしてくれるそうです。

これからも、ゆっくりとつながっていく

 大葉というひとつの食材から広がる、人と人とのつながり。
長い時間をかけて育まれてきた信頼が、このお店の味を支えていました。

もしまだ綱島に降りたことがなければ、ぜひ一度訪れてみてください。
綱島のあたたかさと、人のやさしさ、そしてFATMAMでしか味わえないおいしさが待っています。

【店舗情報】
FATMAM(ファットマム)
住所:神奈川県横浜市港北区綱島西2-13-13
営業時間:ランチ11:00-15:00(14:00 LO)/ディナー17:00-23:00(22:00 LO) ※食材が無くなり次第早じまいあります
定休日:水曜日
予約:045-545-7701      
Instagram::https://www.instagram.com/fatmam.yokohama/

※本記事の内容は、2026年6月時点の情報に基づいております。

 

 

 

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JAN!編集部

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