JAN!グルメ元町「輪心」のスパイスカレー

軽やかなのに、忘れられない。元町「輪心」のスパイスカレー

輪心のカレーの画像
一番人気の塩チキンカレー。スパイスの塩梅が絶妙で、鶏肉の味わいを余すところなく届けてくれる。
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【目次】
・口当たりの軽やかさとたしかな満足感。毎日食べたくなるカレー
・横浜のイベントにも出店中
・店舗情報

口当たりの軽やかさとたしかな満足感。毎日食べたくなるカレー

 JR石川町駅から徒歩数分、中華街の朱雀門のお膝元に店を構える「輪心(washin)」は、地元の人々に根強く愛される実力派のスパイスカレー店だ。レギュラーメニューは塩チキンカレー、ココナッツキーマカレー、サバトマトカレー、バターチキンカレーの4種。それらに加え、時期折々で入れ替わる期間限定カレーが楽しめる。一番人気の塩チキンカレーは、大ぶりにカットされた鶏肉のごろり感が嬉しい。香り高く炊き上げたターメリックライスに、紫キャベツやにんじんの酢漬け、ひよこ豆、フライドオニオンが添えられた色鮮やかなルックスの一皿だ。

「鶏肉はスパイスに漬け込んで2日寝かせたあと、オーブンで焼き上げてからカレーに加えています。焼き目をつけることで、香りと旨味が引き立つんです」と社長の長屋友美さんは語る。

 実際に口に運んでみると、まず口当たりの軽やかさに驚く。そしてシンプルな味の組み立てだからこそ、スパイスの香りと鶏肉の旨みの輪郭がしっかりと広がり、確かな満足感を与えてくれる。毎日食べたくなるカレー、そんな比喩がぴったりだ。

 輪心のカレーが“軽やか”な理由は、グルテンフリーであることも大きい。小麦粉を使わず、玉ねぎなどの野菜をベースに仕上げたルーは、とろみを抑えてさらりとした仕上がり。「食後に重たさが残りにくいので、女性のお客様にもよく来ていただいています」と長屋さん。

 スパイスはひとつのカレーで10種類以上を使用。カレーごとにその調合を変えているのも特徴だという。目移りしそうなときは、2種類のカレーを一皿で楽しめる「あいがけ」をおすすめしたい。

 こくとまろやかさが際立つバターチキンカレーや、海鮮の旨味とトマトの酸味が重なるサバトマトカレーなど、個性の異なる味を組み合わせることで、さらに奥行きが生まれる。特にサバトマトは、好みが分かれる一方、ハマる人はとことんハマる逸品だ。

温故知新な横浜の街とともに。地元イベントにも出店中

輪心のカレー、別画像
サバトマトとバターチキンのあいがけカレー。サバチキンは白いご飯との組み合わせもおすすめとのこと。


「横浜は、古き良きものを残しながら、新しいものも受け入れていく街だと感じます。地元の人が街を大切にしている感覚があるんです。だからこそ、日常の中で通ってもらえるような店でありたいですね」と長屋さん。ふとしたときに立ち寄り、スパイスの香りに包まれて整う——そんな時間が、この店にはある。

 輪心は、5月30日・31日に山下公園をメイン会場として行われる「ハマフェス」に出店する。提供するのは「はまぽーくのスパイスビンダルー 〜横浜仕込みの酸味カレー」(1350円・税込)。地元産の豚肉・はまぽーくを豊富に使い、スパイスの辛味とビネガーの酸味がクセになる一皿になっている。

「美味しいカレーを、心を込めて作っています。体にもいいので、疲れたときにもぜひ食べに来てください」(長屋さん)

 その言葉どおり、輪心の一皿はやさしく体に寄り添ってくれる。軽やかなのに忘れられない、そんなカレーを元町でぜひ。

店舗情報はこちら

「輪心」外観画像
輪心の外観。
輪心の内観画像
「輪心」内観。

[メニュー]
■塩チキンカレー 1350円(税込)
スパイスだけで組み立てたシンプルな味わいゆえに、鶏肉の旨味がしっかりと楽しめる。大ぶりにカットされたチキンの食べ応えも嬉しい輪心の看板メニュー。
■ココナッツキーマカレー 1350円(税込)
スパイスで炒めたひき肉のコクに、ココナッツのやさしい甘みが重なる一皿。マイルドで食べやすく、それでいて香りの奥行きはしっかりと残る。女性人気が高いのも頷ける味わい。
■サバトマトカレー 1350円(税込)
サバの旨味とトマトの酸味が絶妙に重なり合う、少し意外な組み合わせの一皿。魚介のコクを感じながらも後味はすっきりとしていて、クセになる味わい。
■バターチキンカレー 1350円(税込)
ヨーグルトとスパイスに漬け込んだ鶏肉を使った、定番ながらも輪心らしい奥行きのある味の組み立てを楽しめる一皿。
■あいがけカレー 1350円(税込)
好きなカレーを2種類選び、一度に味わえる。それぞれの個性を楽しみつつ、混ぜ合わせることで新しい味が広がる。輪心のスパイスの奥行きを感じるなら、まずはこのスタイルで。
■期間限定カレー 1350円(税込)
シーズンごとに内容が変わり、その時々の味わいを楽しめる一皿。取材時(4月上旬)に提供されていた豚バラを使ったポークビンダルカレーは、5月30日・31日開催のハマフェスにも出展予定。
■ライス大盛り 220円(税込)
■ルー大盛り 220円(税込)

店舗情報
スパイスカレースタンド 輪心
TEL:045-680-6400
住所:神奈川県横浜市中区山下町112-4 ポートヴィラ元町 1F
営業時間:
[平日(月〜金)]
11:00〜15:00(L.O. 14:30)
[土・日・祝日]
11:00〜19:00(L.O. 18:00)
※不定休あり
座席数:15席

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大沢野八千代

1983生まれ。横浜の対岸の千葉市で、横浜ナンバーに憧れを抱いて育ったフリーランスの編集者・ライター。ハマスタでササカマにかじりついているところをテレビ中継で抜かれ、家族から指摘された過去を持つ。Googleマップのランクは7。

小神野真弘

日本大学芸術学部文芸学科准教授、ジャーナリスト、フォトグラファー。1985年生。日本大学芸術学部、ニューヨーク市立大学ジャーナリズム大学院修了。 朝日新聞出版、メール&ガーディアン紙(南アフリカ)勤務等を経て、大学教員の傍らフリーランスの記者として取材・執筆を行う。専門はメディアスタディーズ、多文化共生やコミュニティ・人権にまつわる諸問題など。諸外国のスラム街に滞在して写真撮影することをライフワークとし、約50カ国を訪問。著書に『アジアの人々が見た太平洋戦争』『世界最凶都市ヨハネスブルグリポート』(ともに彩図社)など。

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