横浜みなとみらいで子供と無料ヨット体験|39回目を迎えた「ボート天国」とは

夏本番の7月、横浜港のシンボル・みなとみらい21地区の海に、小さなヨットの帆が一斉に並びました。その名も「横浜港ボート天国」。子供たちのヨットレースと、誰でも参加できる無料のクルーザー体験乗船会が一体となった、横浜の夏の風物詩です。
今年で39回目、来年には節目の40周年を迎えるこのイベントは、実は横浜港が「セーリング禁止の海」だった時代を変えた歴史から始まっています。
夏の終わりが近づいた今だからこそ振り返っておきたい、その成り立ちと魅力、そして横浜の海で今も続くヨット文化を紐解きます。
【目次】
約40年の歴史を讃える横浜港ボート天国とは?
新会長と、感謝状で称えられた前会長…開会式レポート
「海をもっと身近に」実行委員長が語る横浜の海の未来
約40年の歴史を讃える横浜港ボート天国とは?

「横浜港ボート天国」は、横浜港ボート天国推進連絡協議会が主催し、みなとみらい21地区の臨港パーク前の海で毎年夏に開かれてきたヨットの祭典です。
市内のジュニアヨットクラブに所属する小学3年生から中学3年生が、1人乗りの小型ヨット「ディンギー」でレースを繰り広げます。
始まりは昭和63年(1988年)。かつて横浜港の中はセーリング禁止の海域でした。
海上保安庁が「ぶつからないよう守るから、その中でセーリングを」と後押しし、地元のヨット関係者らの協力を得てボート天国が誕生したそうです。
「歩行者天国」ならぬ「ボート天国」――取材中、関係者からはそんな洒落の効いた由来話も飛び出しました。車を締め出して歩行者に開放する歩行者天国になぞらえ、本来セーリングが禁止されていた海をボートのために解放する、という願いが名前に込められているのだそうです。
第39回の開会式が開かれたのは、2026年7月12日の臨港パーク。

横浜港ボート天国推進連絡協議会の藤木幸太会長は開会式で「子供たちが海に出る機会をつくるのが使命」と、100年、200年先へ続ける思いを語りました。
新会長と、感謝状で称えられた前会長…開会式レポート
藤木会長のあいさつに続き、横浜海上保安部の中林久子部長、横浜市港湾局の新保康裕局長がそれぞれコメントを寄せ、選手たちへエールを送りました。

式では、設立から長年協議会を支えてきた貝道和昭さんへ感謝状が贈呈される一幕も。設立当初から横浜の海を愛し、子供たちにマリンレジャーの楽しさを伝え続けてきた功績が称えられ、大きな拍手が送られました。
そのあとは関係団体の代表者と子供たちによるテープカット。「第39回横浜港ボート天国」が開幕し、ディンギーヨットレースとクルーザー・モーターボートの無料体験乗船会が同時にスタートしました。
「海をもっと身近に」実行委員長が語る横浜の海の未来
実行委員長は、横浜ベイサイドマリーナ支配人の松尾晋さん。

本サイトの取材に対して「まだまだこれからだが、横浜港を盛り上げていきたい」と語り、マリンレジャーの発展や海をきれいにする活動にも力を入れたいと意気込みを見せました。
印象的だったのは「横浜は海がすごく近いので本当は親しみやすい場所。でもプレジャーボートはまだ敷居が高いイメージがある」という言葉でした。
垣根をなくし、船に乗ってみたい人に分かりやすい入り口をつくって裾野を広げたい――そこには、ボート天国が大切にしてきた「海を子供たちに、そして誰にでも開く」という原点が重なります。
気づけば夏休みも終わりましたが、横浜の海のレースはこれで終わりではありません。
松尾さんが支配人を務める横浜ベイサイドマリーナでは10月10日に「ハンザレガッタ 貝道杯2026」、10月17日に「第29回オープンヨットレース」を開催予定。エントリー受付は8月22日〜9月27日と、まさに今が申し込みの真っ最中です。
次は大人たちが裾野の広がりを見せる番かもしれません。
横浜港ボート天国(2026年は第39回)
主催:横浜港ボート天国推進連絡協議会
会場:横浜市西区 臨港パーク前の海域(みなとみらい21地区)
開催日:毎年7月頃の日曜日(2026年は7月12日)
※開会式・ディンギーヨットレース・無料体験乗船会はすべて同日開催
内容:ジュニアヨットクラブによるディンギーヨットレース、クルーザー・モーターボートの無料体験乗船会(時間帯ごとの入れ替え制)
対象:小学3年生〜中学3年生(レース参加)/どなたでも参加可(体験乗船会)
秋のヨットレース:横浜ベイサイドマリーナ主催「ハンザレガッタ 貝道杯2026」(10/10)「第29回オープンヨットレース」(10/17)、エントリー期間8/22〜9/27














