【跡地はどうなる?】相鉄ムービル37年の歴史に幕「写真で見る」閉館セレモニー

2026年9月30日(水)、横浜駅西口の「相鉄ムービル」が閉館しました。
1988年の開業から約37年。映画館「ムービル」を中心に、横浜駅西口のにぎわいを支えてきたビルです。
最終日には、館内の壁面マンガを完成させるイベントと、閉館セレモニーが行われました。
当日の様子を、写真とともに振り返ります。
【目次】
第一部|壁面マンガ『週刊ムービル』がついに“最終回”
第二部|「ムービル4」で閉館セレモニー
「37年間ありがとうございました」スタッフが最後のあいさつ
跡地はどうなる? 横浜駅西口大改造構想の“第一歩”
第一部|壁面マンガ『週刊ムービル』がついに“最終回”
最終日の17時からは、1階メインエントランス前で壁面マンガの制作イベントが行われました。
壁面マンガ『週刊ムービル〈ムビィの大活劇〉』は、2026年7月から約3か月間、館内の壁や床、ガラス窓などに毎週絵と物語を描き足してきた作品です。
舞台は1階から4階まで。来場者が建物を歩いて巡りながら“読む”、ビルそのものを一冊のマンガ雑誌に見立てたプロジェクトでした。
描きかけの状態も含めて公開してきた“週刊連載”が、閉館日に来場者の目の前で完結しました。


主人公のムビィは、各地の映画館を転々とし、今は相鉄ムービルで暮らしているという設定のキャラクターです。
“表紙”にあたるエリアのロゴは、布テープを使った案内文字で知られる佐藤修悦さんが「修悦体」で手がけました。
館内には作家・燃え殻さんのエッセイ(挿絵は漫画家・大橋裕之さん)も壁に直接書かれるなど、マンガ雑誌のように多彩な表現が同居していました。

水野さんは、「描かれている途中の過程も、消えていくことも含めて一つの作品」とコメントしています。
この壁画は、建物の解体とともに姿を消すことになります。
第二部|「ムービル4」で閉館セレモニー
18時30分からは、4階の「ムービル4」で閉館セレモニーが開かれました。
直前まで同じスクリーンで上映されていたのは、最終上映作品『ニュー・シネマ・パラダイス』です。

プログラムには、相鉄アーバンクリエイツ・相鉄ビルマネジメントの左藤誠社長によるビデオメッセージ、ムービルの泉慎太郎支配人による挨拶が組まれました。
続いて行われたのが、相鉄ムービルの象徴的なシーンを砂で描くアートパフォーマンス「サンドアートで描くMOVIL」。
お客さまから寄せられたメッセージも、スライドで紹介されました。

「37年間ありがとうございました」スタッフが最後のあいさつ

ロビーには、泉支配人とムービルのスタッフの皆さんが並び、深々と頭を下げる姿がありました。
相鉄ムービルの前身は、横浜駅西口で5つのスクリーンを持つ映画館ビルとして開業した“初代”相鉄ムービル。これを移設する形で、1988年11月12日に“2代目”として開業しました。
映画館のほか、「相鉄本多劇場」(2014年閉館)やライブハウス、ジャズバー(2019年閉店)も設けられ、映画・演劇・音楽を発信する複合施設として親しまれてきました。
跡地はどうなる? 横浜駅西口大改造構想の“第一歩”
隣接する「1000クラブ」「横浜西口一番街」も、同じ9月30日で営業を終了しました。
相鉄グループは今後、これらの敷地を含めた一体開発を検討するとしています。背景にあるのは、2024年9月に発表された「横浜駅西口大改造構想」です。
2026年以降、2040年代にかけて横浜駅西口の再開発を進める計画で、相鉄ムービルの閉館はその皮切りと位置づけられています。
映画を観たあと、友人と感想を語り合いながら歩いた横浜駅西口。相鉄ムービルで過ごした時間は、これから生まれ変わる街へと受け継がれていきます。














